〒460-0008名古屋市中区栄3-7-22栄928ビル6階
当院では、下肢静脈瘤を専門とした日帰り外科治療を行っています。血管のお悩みをお持ちの方は、愛知県名古屋市「栄駅」から徒歩1分の「さかえ血管外科・循環器クリニック」まで、お気軽にご相談ください。
循環器内科とは、主に心臓や血管の疾患を扱い、日常的にみられる高血圧や脂質異常症、糖尿病などを含めた生活習慣病を管理する科です。心臓や血管の病気と聞くと、人によって身近に感じることもあれば、なんだか遠いことのように聞こえるという方もしれませんが、胸が重苦しい、あるいは締め付けられるように痛い、背中が痛む、息切れや動悸、むくみなどの症状がある場合、何らかの循環器疾患を発症している可能性があります。
日常生活で特に異常を感じていなくても、循環器疾患を放置した場合、重篤な状態につながることもあるので、健康診断などで高血圧や脂質異常症などを指摘された方は、年に一度ほどの定期的な診察を受けていただくことをお勧めします。
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循環器内科での主な対象疾患について説明します。
血圧値が正常範囲を超えて高くなっている状態で、日本人の40歳以上では、男性の約6割、女性の約4割にみられると言われています。高血圧治療のガイドラインでは、いわゆる上の血圧が140mmHg以上、または下の血圧が90mmHg以上ある場合を高血圧症といい、放置した場合、血管への過度の負担により動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞といった命の危険のある疾患の原因となります。
食事療法と運動療法が基本となります。それでもコントロールできない場合は、食事、運動用法を継続しながら内服治療を行っていきます。
脂質異常症とは、血液内の脂質値(コレステロール値や中性脂肪値)に異常をきたす状態であり、大きく分けて”高LDLコレステロール血症” “低HDLコレステロール血症” “高トリグリセライド血症”の3つに分類されます。脂質異常症は、自覚症状に乏しいことが多く、知らずに放置した場合、動脈硬化の進行原因となり、狭心症や心筋梗塞の危険性が高くなります。
食事療法と運動療法が中心となります。それでもコントロールできない場合は、内服治療を併用していきます。また、嗜好品の管理(禁煙指導や飲酒の軽減など)や、生活習慣の改善(睡眠時間の確保、ストレスの軽減など)が必要です。
心臓を動かすための血管である”冠動脈”が、動脈硬化によりその内腔が狭くなったり、あるいは異常な収縮をきたすことで心臓の筋肉が一時的に酸素不足となり、胸の違和感や胸痛といった症状をもたらす状態です。放置した場合は、心臓の酸素不足が永続的になり、その結果、心筋梗塞(心臓の筋肉の一部が完全に壊死してしまう状態)を生じることがあります。日常生活の中で、胸の違和感が増えてきている場合は、早めの受診をお勧めします。
食事、運動療法を基本として、ほとんどの場合に内服薬による管理が必要になります。多くの場合に動脈硬化が関係しているので、動脈硬化をコントロールする薬や、血液が固まりにくくなる薬が必要です。胸の違和感が生じる時間帯や持続時間によっては、血管の収縮を抑える薬なども必要となります。
心臓を動かすための冠動脈の一部に閉塞が生じ、心臓の筋肉の一部が壊死してしまう状態で、適切な管理がなされなければ、非常に重篤な状態になります。非常に強い胸痛や息苦しさがあり、発症と同時にショック状態になることもあります。
中には、高齢者や糖尿病がある方では、心筋梗塞になっていてもほとんど自覚症状がないこともあり、知らず知らずのうちに心臓の動きが低下しているということもあります。ほとんどの場合に心臓カテーテル検査が必須であり、場合によってはそのままカテーテルによる血管内治療が行われます。
ほとんどの場合が緊急で心臓カテーテル検査を行います。病状の程度によっては、カテーテル検査時にそのまま血管内治療(ステント留置やバルーン拡張術など)が行われます。カテーテルによる治療が不適切と判断された場合は、冠動脈バイパス術などが選択されます。当クリニックでは、カテーテル検査の設備は常備していないので、心筋梗塞の疑いと判断した場合は、直ちに近隣の総合病院を紹介させていただきます。
心筋梗塞後や心筋症などが原因で心臓の機能が低下し、日常生活においての様々な運動時に息切れや胸苦しさが生じる状態です。心臓弁膜症が原因となっていることもあり、その程度によっては外科的な手術が必要となります。
心臓の収縮と弛緩のタイミングやその強さに異常が生じており、日常生活において必要な時に必要な血液量が心臓からうまく流れなくなっています。急激に症状が出てくる場合や、ゆっくりと病状が進行し、ある日突然強い症状が出ることがあります。また、他の疾患(気管支炎などの呼吸器疾患や感染症など)が原因となって発症することもあります。
急性心筋梗塞の場合は、ほとんどの場合で入院加療が必要です。入院にて適切な姿勢や酸素投与、運動管理、食事管理を行い、心臓弁膜症や心筋症などが原因の場合は、精査の後に外科治療が必要となる場合があります。慢性心不全の場合は、食事療法、運動療法、薬物療法の3本柱で管理が必要です。定期的な通院や検査も必要となります。
日常生活や激しい運動時に異常な動悸を感じたり、脈が飛ぶような感じがする状態です。心臓の収縮と弛緩のタイミングに様々な異常が生じている状態で、その原因も、心筋梗塞や心臓弁膜症などの直接心臓に原因があるものもあれば、疲労、ストレス、精神的不安などが原因となる場合もあります。
検診などで指摘される不整脈の中には、経過観察でよいものもあれば精査治療が必要なものもあるので、明らかな症状がない場合でも、心電図で不整脈を指摘されたら、早めに循環器内科の受診をお勧めします。
自覚症状がない、もしくは軽度の場合はあえて何もせず、経過観察とすることもあります。自覚症状が強い場合は、内服薬による症状の緩和を行います。不整脈の種類によっては、カテーテル検査などが必要となったり、心臓ペースメーカーが必要となることもあります。
動脈硬化が進んでくると血管が固くなっていきます(柔軟性が失われていきます)。これは、血中のコレステロールなどが増えるにつれて、血管内がコレステロールにより徐々に内張されていき、血管の弾力性が失われていくことで生じます。
このコレステロールによる血管の内張は、適切な管理をしなければどんどん進行していき、やがてコレステロールがどんどんと溜まっていき、血管の内腔を狭くしていきます。そうなると、血液の流れる量が少なくなり、あらゆる組織で栄養豊富な血液が回ってこなくなり、やがてその組織は壊死してしまいます。閉塞性動脈硬化症とは、この血流の悪くなった状態が主に下肢の動脈に起こる状態で、主な症状としては、歩行時の脹脛の違和感や疲れやすさがあり、休憩しながらでないと超時間の歩行が困難となる(間欠性跛行)ことがあります。
病状が進行すると、その程度によっては、安静時の足の冷感やしびれ、疼痛、歩行困難などの症状が出現し、場合によっては病変部の切断も必要なることがあるので、早めの診断と治療が必要です。また、閉塞性動脈硬化症のある方は、全身の血管に動脈硬化が進んでいると考えられるので、同時に心臓病や糖尿病の有無などの確認も必要です。
ここでは、閉塞性動脈硬化症の検査方法について説明します。
超音波検査器を使って、動脈硬化の程度を確認します。検査に伴う痛みなどはなく、比較的点短時間で検査ができますが、血管の部位や肥満体型の方の場合は、血管自体が描出しにくいことがあります。
手足の血圧を測定することにより、動脈硬化の程度を確認します。同時に、血管年齢や血管の固さなども評価することができます。検査に伴う痛みはなく、簡単に施行することができる検査方法なので、広く普及しています。
CT検査器にて血管の性状を映像化して、動脈硬化の程度を確認します。造影剤という特殊な薬を使用すると、より精度の高い結果が得られるので、手術が必要な方の場合は、術前検査として行われることがあります。
食事療法、運動療法、禁煙、薬物療法が主となります。軽度の場合は、これで十分に管理ができ、間欠性跛行の症状も軽減していきます。ただし、これらの治療は継続性が非常に大切なので、定期的な受診が必要です。重症の場合は、下肢カテーテル検査やCT検査を行い、血管内治療や外科的なバイパス手術が必要となることがあります。
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監修者
さかえ血管外科・循環器クリニック
院長 平本 明徳
大学卒業後は、関東エリアを中心として心臓血管外科医として治療経験を積み、前任地では下肢静脈瘤の治療の専門としてこれまでに8,000例以上の治療実績を持ちます。2020年にさかえ血管外科・循環器クリニックを開業し、「人生を楽しむための下肢静脈瘤治療」をテーマに下肢静脈瘤治療を中心に日帰り外科治療を行なっています。